前回までのお話 で私が西洋占星術に興味があって、学ぶようになったことを書きました。
2017年の年末に綾奈さんのセッションを申し込む段階で、実は既にある講座に申し込みをしていました。それは、西洋占星術をある老賢者の元で学ぼうと決めたことから始まります。
私は西洋占星術に興味があったので、春からの西洋占星術の初級講座の受講を検討していました。その際に、年明けからマルセイユタロットの初級講座の開講予定があると案内を受けました。このタロット初級の講座を受講しておくと、その後に西洋占星術を学ぶ際に、膨大な知識のアレコレを覚えるのにも役に立つから、ちょうどいいタイミングだし、先にこのタロットのクラスを受講してはどうか?とのことでした。正直、マルセイユタロットに対してはさほどの興味はなかったのですが、西洋占星術の学びの役に立つのなら、と先にタロットの初級講座を受講することにしました。
実はマルセイユタロットの学び初めは完全にオマケ扱いだったのです。後にこうしてマルセイユタロットリーディングのセッションを提供するようになるなんてその時点では露にも思っていませんでした。でも、今思えば、この流れすらも“天の采配”だったのかもしれません。
その後、私はマルセイユタロット初級講座→西洋占星術初級講座の順に学びを始めます。西洋占星術には興味があり、熱心に学んだつもりでしたが、自分でもビックリするほど西洋占星術の学びの浸透率が悪くて苦労しました。「術」を学んでも、それを感覚的に理解し、体得しつつある、と感じられる域には到底至らず、学んだはいいけれど、とにかく難しさを感じることばかりで、これを習得し、使いこなせるようになるのはいつのことやら…という感じでした。
西洋占星術はその後も学び続け、別のアプローチを試したり、あれこれと探求し続けるうちに徐々に感覚が開いてきて磨かれてきたように感じます。今はやっとセッションにも取り入れられるようになりましたが、西洋占星術の「言語」を持つのに大分時間を要した感があります。(この模索や探求で出会った出逢いがまた意味深いので、今となってはこの躓きさえも必然だと思えます。)
一方で、マルセイユタロットには不思議な親和性があり、魅力にハマった、という感覚とは少し違うのですが、そのままプロコース修了まで思いの外スムーズに進むことになりました。マルセイユタロットの世界も深淵な世界なので、一朝一夕に“理解した” “習得した” と言えるようなものではないのですが、私にとってマルセイユタロットは馴染みのあるツールのような感覚がありました。
初心者としてはとにかく 使っていくこと、慣れていくこと、習熟度を増していくこと、精度を上げていくことが肝要なのは当然ですが、一番大切なのは 自分を透明な筒にすること、鏡に徹すること、純度を保ち続ける努力を欠かさないことだということを“知っていた”し、初めから“分かっていた”ような気がします。
マルセイユタロットを学び始めるまでは、むしろタロット占いって何だか怪しげな雰囲気よね…とすら思っていました。でも、学んでみて分かったことはタロットは占いにも使えるけれども、それだけではないということ。そして、私は思いの外、タロットを使いこなすことが出来そうだという感触は面白い発見でした。
(続く)